建物の外壁補修もいずれ3Dプリンタが活躍!やあやあやあ

先日の分散修繕セミナーにご参加の方は、どうもありがとうございました。
年内は、
11月19日(月) 13:30-15:30
12月5日(水) 15:00-17:00 
を予定しています。
ご興味のある方は、以下もしくは当メール返信でお申し込みください。
https://form.run/@builo-s

さて、外壁の話の続き、今回は3Dプリンタのお話を。。
新築の建築に3Dプリンタを使用するのは恐いので十分に実績検証が欲しいですが、
外装部分の補修や追加であれば、3Dプリンタは使えそうです。
アメリカ では、すでに3Dプリンタ技術が、既存建物維持でも活躍しています。

▲▽▲フランク・ロイド・ライト建築の築77年建物

日本でも帝国ホテル等で知られるフランクロイドライトの建築で、

アメリカはフロリダの大学(Florida Southern College)に、
1941年-1958年の間に建てられ、まとめて「Child of the Sun」と呼ばれているフランクロイドライト設計の建物が11棟あります。
築年数でいえば、築60年ー77年。。。日本でも築50年の壁をはるかに超え、適切な分散修繕を続けていなければ難しい築年数です。

フランクロイドライト作品の場合は、建物設備インフラも大切ながら、「フランクロイドライト作品」を
「フランクロイドライト作品」たらしめている建物の外観も重要です。

ここの「フランクロイドライト作品」ですが、昔の職人が手作業で製作した
精緻な模様の入ったコンクリートブロックが大量に使われており、
ヒビが入って危ないからと、これを現在普通に作ろうとすると、すでに技術も失われており、莫大な費用がかかる。

▲▽▲予算はたった4800万円

と困り果てていたところに現れた3Dプリンタ

試してみると、卓上3Dプリンタで、さっくりと、同じ形の鋳型が再現できるのです。
鋳型ができれば、あとはコンクリートを流し込むだけ。
結果、従来考えられなかった低予算と早いスピードで、
フランクロイドライト設計建物の修繕工事が勧められています。

この低予算がどのくらい低予算化というと、
大学がこの3Dプリンタによるフランクロイド建築修繕プロジェクトで
調達した資金は、US$400,000- 日本円で4800万円。

建物規模と数を考えると、この金額どうでしょう。。

日本では、小さなマンションの大規模修繕でもこのくらいはぼったくられる。
つい最近も、
築45年の中野サンプラザが、建替え反対で当選した中野区長が、
改修に約32億円の経費がかかるからと、
隣の区役所と一緒に建設費221億円で建替えを決定したが、
上記のアメリカの例と比べて、この金額の馬鹿らしさは、一体なんなのだと思われますか?

この件、
英語しか情報が見当たらないのですが・・
https://www.smithsonianmag.com/arts-culture/rebuilding-frank-lloyd-wright-classic-3-D-blocks-180953007/
写真1枚目;建物・・懐かしいミッドセンチュリー建物
        (日本なら建設会社の凄まじい建替え営業を受けること間違いなしですが。。。)
写真2枚目;ひび割れやカケが目立つ既存のコンクリートブロック
写真3枚目:3Dプリンタで製作したい鋳型
写真4枚目:古いブロックの隣に入った新しい3Dプリンタ製ブロック

▲▽▲オランダでは3Dプリンタ建築賃貸住宅を建築中

ちなみに新築では、
オランダで世界初3Dプリンタ建築賃貸住宅の建設が進んでいます。
デザインは、こちら。
もう少し3Dプリンタが発達して、
こうした自由なデザインを、安価で手軽に取り入れられるようになると、
面白いですね。。。
(こちらは日本語です)

3Dプリンターがつくる未来の家、オランダで開発中…2019年に賃貸開始へ

▲▽▲既存ビル・マンション外壁塗装のヒント2つ

と、将来の話にため息をついているだけでは仕方がないので、
現実的なところで、
既存ビル・マンションの外壁を塗装する場合のコツを2つ

・「塗りこめる」こと、 
・ 色をよく考えること

単なる吹き付けでなぞるくらいでは、古い感は残ります。
特に現在の建物の色が白い場合、前と同じ白にすると、
すぐに汚れが目立つようになり、将来的にその後の塗り直しコストが高くなります。

今後のコストを考えるのであれば、色を使うことは、
特別費用をかけずに今後の修繕費用を下げる効果的なテクニックです。

色の選び方ですが、
世界的に建物の色は、その土地にある色が合うと言われています。
昔は、その土地の土を焼いたり、木を使ったり、石を使ったりしていたから当然ですね。
ちなみにヨーロッパでパステルカラーの建物が多い理由は、
緯度が高いあちらの空の薄い水色に合うからです。
なので、色を使いたいけれどどの色が良いかわからない・・・という場合は、
この土地は開発される前はどのようだったか・・と思い浮かぶ景色に出てくる色を選ばれると良いです

▲▽▲ セミナーのご紹介

セミナータイトル:

分散修繕で築50年の壁を乗り越える 

対象: 築30年以上中小ビル・マンション所有者様

内容:
1建物設備インフラ設備の延命更新とは
   外壁の大規模修繕ではない!建物の使用に欠かせない電気・給排水・防水・事故防止に必要なこと
2無理のない30年分http://blog.builo.jp/wp/wp-admin/post.php?post=319&action=edit散修繕の計画
   無理のない分散修繕計画と資金確保のための築古賃貸マーケティング、費用削減他、建物設備専門業者の選び方
 
講師;株式会社ビルオ 代表取締役 江本真弓
費用:無料

日時;平成30年
11月19日(月) 13:30- 15:30
   12月05日(水) 15:00- 17:00

場所;渋谷区渋谷1-17-1 TOC第二ビル (部屋番号はお申し込み確認後にご連絡をいたします。)

お申し込み; 当メールに返信もしくは
       お申し込みフォームにて https://form.run/@builo-s

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